睡眠が浅い方がやはり多い中で具体的にそれが悪影響となるものを調べてみました。

浅いのはいつものことだと思っていると、意外な所で大事なことを見逃してしまうかもしれません。眠りが浅いと感じるのは身体が発する何らかのサインだと思って、少し注意してみましょう。

■睡眠時無呼吸症候群
眠っている間に息が止まる病気を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。いびきをかいている人が急に呼吸しなくなり、しばらくすると大きないびきとともに再び呼吸しはじめるのが特徴です。朝起きたときに口やのどが渇いている人や、長時間眠ったはずなのに眠気が強い人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

■レム睡眠行動障害
夢を見ているあいだ、手足の筋肉は動かないようになっています。夢のとおりに身体を動かしたら危ないからです。「レム睡眠行動障害」という病気の患者さんは、この仕組みがうまく働かず、夢と同じように身体を動かしたり寝言をいったりします。寝言が増えたり大きな声になったり、目覚めたときに身体に傷があるときには、早めに睡眠障害の専門医に相談してください。

■睡眠状態誤認
最後に、「睡眠状態誤認」をご紹介します。文字どおり、自分の睡眠の状態を勘違いすることです。睡眠状態を誤認している人は、悪いほうに勘違いしているのが問題です。たとえば、夜中に10回以上目が覚めるとか、目が覚めると朝まで一睡もできないという人の脳波を調べると、睡眠に問題がない人と同じぐらいよく眠っていることがあります。自分では眠りが浅いと思っていても、家族から「グッスリ眠っているよ」といわれている人は、睡眠状態誤認かもしれません。

「眠りが浅い」のが当たり前になっている人ほど、毎日の睡眠を一度見直してみる価値があります。

睡眠は日中の活動で使った脳と身体をしっかり休めるためのものです。眠りが浅い状態では十分な疲労回復ができず、疲れを翌日に持ち越してしまうことになります。自分に合った睡眠時間を確保するのはもちろんのこと、熟睡感を得られるような眠りをぜひ手に入れましょう。